今日はちょっと独り言みたいな、なんてことないお散歩の話です。
お散歩って言っていいのかよくわからないけれど。
この頃緑茶をよく飲むようになり、自分用の湯呑みがほしくなりました。
今は、お客さんにも出す湯呑みセットを毎日取っかえ引っかえ使っています。
どれも似たような模様なので少し見飽きたのと、もう少し大きいのがいいなというのがあり、気に入った湯呑みを探し始めました。
地元で何軒かお店を見て、候補を1つ見つけました。
もうそれを買ってしまおうかなと思った時、どうしても気になる湯呑みのことが頭に浮かんできました。
もう2、3年前になると思うのですが、ある場所を訪ねた時に通りかかったお茶屋さんの棚にあった大ぶりの湯呑み。
赤絵のもので、たしか清水焼だったような…。
記憶は曖昧だけれど、いいなと思った気持ちは覚えています。
何よりその後何年も経つのに思い出すのですから、よほど気に入っていたんでしょう。
なぜその場で買わなかったんだろう。
少し値が張ったのと、元々の訪問先にまた来る機会があると思っていたんですね。
本当にほしければ、その時に買えばいいと思ったのですが、結局その時が最後になりました。
何というお店だったかもわからないし、場所も覚えていないのです。
ただ、訪問先に向かう途中にあったはずだから、行けば思い出せると期待して、今日思い切ってその駅に行ってみたのです。
ところが、駅ビルが改装されたようで、駅前の風景が激変。何だか違う駅のようにさえ思える。
しかも目印になるはずの、元々の訪問先もホームページまでリニューアルされてました。
場所は変わっていないようなのですが、道順の説明が同じかどうか、ピンと来ないのです。
当てずっぽうで行ってみた一軒のお茶屋さんは、どうやら違うようだし。
かと言ってそれ以外に確かな心当たりもありません。
どうしようかなと思いながら駅前を歩いていたら、突然サックスの生演奏が始まりました。
夕暮れの街角に響く柔らかな音色。
何人かの人たちが立ち止まって、ゆったりと演奏に聴き入っています。
私もその中の一人になりました。
それだけで少し元気が出てきました。
お茶屋さんは見つからなかったけど、あの湯呑みを改めて見てみたらどう感じるかもわからない。
第一売れてしまっている可能性も高いですよね。
それ以上深追いするのはやめて、駅から少し歩いたところにあるカフェで休憩して帰ってきました。
(ここはかなり素敵なカフェだった♪珈琲も美味しい。)
この話、特にオチはなくて(笑)、幻の湯呑みを探しに行ったけど見つからなかったという物語が、私の中に残りました。
馴染みのない街を歩いていたら、新鮮な気分になり、なんとなく満たされた思いに。
帰りがけには、あんまり買わないけど(すみません)大好きな青山フラワーマーケットの前を通ってますます気分が上がりました。
そんな日曜日でした(^.^)