今週のテーマを「心豊かな時間の使い方をする」と決めていた私。
月、火、水、木とあっという間にバタバタと日が過ぎていき、心豊かどころか無機質な週になりそう。
エイッとスケジュールをねじ込んで、金曜日に映画を見に行ってきました。
吉祥寺アップリンクにて、『霧幻鉄道 只見線を300日撮る男』。
東日本大地震と同じ年に、豪雨災害で鉄橋が流され、存続さえ危ぶまれた福島県のローカル線。
それはそれは美しい絶景の中を走る鉄道なのですよ。
地元の写真家が、SNSでその価値を世界に発信し始めた時、奇跡が起こりました。
海外から観光客が訪れるようになり、地元住民も只見線の真価に気づいたのです。
復旧に向けて運動が盛り上がりました。
その後のコロナ禍も乗り越えて、ちょうど昨日10月1日が、記念すべき全線復旧というタイミングだったんです。
いい映画でした。
「発信すること」の持つ力を知りました。
淡々とした描き方だけれど、熱い想いが伝わります。
あとね、当たり前にあるものの価値に気づくのはむずかしいんだなって思った。
絶景の中を走る鉄道は世界を魅了したけれど、一度は廃線にされそうになったんだものね…。
ただ、全線開通したからと言って、赤字路線の現実は厳しいまま。
只見線の物語は、この社会が大切にしたいものは何なのかを、現在進行形で問いかけています。
よい映画で一週間の締めくくりができてよかったです。